斎宮の、野宮におはしますありさまこそ：斎宮＜さいぐう＞は、天皇の即位ごとに選ばれて伊勢(shì)神宮に奉仕した未婚の內(nèi)親王または女王。崇神 ＜すじん＞天皇の代に始まるとされ、後醍醐天皇の代まで続いた。いつきのみや。いつきのみこ（『大字林』より）。斎宮が、伊勢(shì)に下る前に斎戒する場(chǎng)所が野宮＜ののみや＞である。斎宮が野宮に居る様子というものほど優(yōu)雅で、興味あるものはない、と言う。

「経」「仏」など忌みて、「なかご」「染紙」など言ふなるもをかし：伊勢(shì)信仰は仏教を忌避したのである。そこで、「仏」は「なかご」、「経文」は「染紙＜そめがみ＞」などと呼んだ。

玉垣しわたして、榊に木綿懸けたるなど、いみじからぬかは：神社では、社を垣根で囲み、榊の木には木綿（ ゆう＝コウゾの繊維で作った布で編んだ飾り）しめをかけた情景など、じつに優(yōu)雅なものである。

伊勢(shì)（三重）、賀茂 の両社（別雷?御祖、京都）、春日（奈良）、平野（京都）、住吉（大阪）、三輪（奈良）、貴布禰（京都）、吉田（京都）、大原野（京都）、松尾（京都）、梅宮（京都）