三月と狼少年 いい感じに生きたってさぁ、 これっぽっちしか稼(かせ)げないしなぁ そんな風に思いながら生きてたって なんかつまんないだけだから あんたらに生き甲斐(がい)をくれてやりますか なんて思って、噓ついてるわけでした、あっあー 現(xiàn)代小説の主人公が やれやれとニヒルを気取っていた ちゃらけたゴシップだ、ニュースだ どっちが噓つきなんだって思わないか！ そんなことあんたの知ったこっちゃないかい なぁ、夕暮れの道草(みちくさ)みたいな今日さ ペンが世界を救うもんか ラブソングじゃなけりゃ売れるもんか そんなことよりさこの毎日悲しいのを忘れたいから この唄歌(うたうた)うたびに刺(さ)さる噓が 貴方の顔になる 風に揺蕩(たゆた)うままに吠(ほ)えた　今も　 この手に殘ったまま 本當のこと隠したこと 何も言わないままは噓だ 口に出せば?それだけ辛いから 僕は今日も噓をつく、狼少年だ ある日(ひ)映畫(えいが)を見たんだ 凄慘(せいさん)な過去(かこ)を持ったヒロインは 空っぽになって病(や)に侵(おか)され やがて死んじゃいました（笑 何(なん)ていうか、 まぁよくこんなもの世(よ)に曬(さら)せたもんだ まるで僕の詩(うた)を見てるみたいでした 愛で世界が変わるもんか 淋しいなど人に言えるもんか そんな噓つきが心の中悲しいと 毒を飲んでるんだろ 春の唄歌(うたうた)う只(ただ)の海の側(そば)で 風に吹(ふ)かれるまま 隠し、揺蕩(たゆた)うだけの日々を 貴方と笑えば良かったのか 今汽車(きしゃ)に乗(の)り込んださよならの笑顔 顔も上(あ)げられずに 聲にならないように吠(ほ)えた　今も この手に殘っていた 本當のこと隠したこと 何も知らないままで行(い)けよ 顔に出せば?それだけ辛いのに 情(なさ)けない笑(わら)い顔(かお)で 「また明日」なんて噓をつく、狼少年だ